スイス・ドイツ乗り鉄駅撮の旅

日光東照宮の三猿は「見ざる言わざる聞かざる」ですが、横文字が苦手なオジサン鉄の
ヨーロッパ一人旅は成田を飛び立てば帰国までは「読めざる言えざる聞こえざる」状態です。
艱難辛苦を乗り越えて行って来ました欧州へ、撮った写真を元にして旅の顛末綴ります。

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Radolfzellの駅はホームの向こうは直ぐボーデン湖、車内で暖まった体は瞬く間に冷機急降下。寒さこらえて10数分接続待ちの後やって来たのはDBの誇る快速振り子DMU(液体式ディーゼルカー)611型、この車両最高速度は160kmも出るし、加速も電車並みの速さで一番前の席は前面展望バッチリの被りつきシート、おまけに特別料金無徴収用の車両にしてはヨーロッパでは珍しいエアーコン付きという、至れり尽くせりの車両なんですね。どこから見ても快速列車を特急と称して特別料金フンダクッテルJR−○ナンテ言う会社があるどこかの国とは大違いですね。なんて褒めちぎっちゃいましたけど、実はこの611型DMU、快速を飛ばし順調にUlmに向かていましたが、Ulmまで後約10分のErbachと言う駅に運転停車、いつまで経っても動く気配がありません。

 

そのうち車内放送があり周りの乗客が列車を降り始めたので、自分も後についてホームへ降りてみると、普段はきっと静かなデイタイムのErbachはまるで通勤ラッシュの様相になっていました。どうやら611型DMUは車両故障を起して営業運転が不可能になった模様なんですが、乗客を降ろした611型DMUは一旦Ulm方向に結構なスピードで引き上げ転線して1番線に入線して停止、走行は問題なさそうなのに一体どこが故障してウヤになったのか結局判らずじまいでした。

 

さあ、ローカル列車しか停まらない小駅で降ろされ、次の列車までは小1時間もありコレハ困ったと思ったのは言葉が判らない自分だけ、他の乗客は困った様子も無く余裕で後続列車の到着を待っています。そして数分後には余裕の原因が解明、ナント普通は通過扱いのICが臨時停車、こうして何とか今日の目的地Ulmに辿り着く事が出来ました。

 

時間はまだ14時30分を回ったところ、まずは、自分が乗ってきたICをプッシュプルで押してきたDLを撮りに列車最後部へ行くとカマはナント218型ではなく旧ソ連設計元DR(東ドイツ国鉄)の234型電気式ディーゼル機関車でした。まだまだ駅撮りしたいところだけれど、今夜のねぐらを確保しないと安心できなので、駅から徒歩数分お約束ibisへ飛び込みでチェックイン、荷物を部屋に置いて身軽になりドナウ川に掛かる橋を目指します。

 

その橋はUlmの大聖堂をバックにドナウ川を渡る列車が撮り放題、ドイツの鉄道雑誌なんかでよく写真を見かける定番ポイントですが、行ってみると鉄道橋の西側は工事中でボーリングマシーンみたいな建設機械が橋脚に張り付いてるし、降雪は激しくなるばかりで、折角の大聖堂も列車も雪に霞んでハッキリ見えないは、露出はドンドン落ちるは、満足な写真は撮れずに遭えなく退散、その後は駅に戻って、暗くなるなるまで駅撮り。

 

こちらの方は橋の上と違って始めて見る私有機関車を何種類かモノに出来、記録的には満足でした。

 

欧州旅行記今回掲載分はここUlmまでで終わりです。次回はお宝を目指してWuezburgに向かって乗り鉄の旅、モチロンまともに真っ直ぐ目的地には行かず寄り道しながらなんで、どうなることやら・・・。

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