2006年9月第3週


北海道のローカル線、それも盲腸線の小さな終着駅”幌舞駅”。駅長の佐藤乙松は

一人娘を亡くした日も、また愛する妻を亡くした日もこの駅に立ち続けた。これまでの

長い年月を、筋金入りの鉄道員(ぽっぽや)として生きてきた乙松も、近く廃線になる

幌舞線と運命を共にするかのように定年を目前にしていた。

 この浅田次郎のベストセラー小説”鉄道員”が、高倉健主演で映画化されたとき、

舞台となった幌舞駅として選ばれたのが、根室本線”幾寅”駅でした。そこにロケ用の

セットが作られ、そしてこの時映画で使われた車輌により富良野ー幾寅ー落合間に

快速として運転されたのが、この「鉄道員」号!! すなわち「ぽっぽや」号でした。

使用された車輌はキハ1223・・・・映画の中ではこの形式ですが、実はキハ40764の

側面を、バス窓に改造したものでした。この列車が運転された期間は、あまり長くは

ありませんでしたが、たまたま北海道に行った時見ることができました。あの時は、

”幌舞”こと”幾寅”の駅前には、まだまだロケ地の面影がありましたが、ここも、今は

どうなっているのでしょうね。 (本物のキハ12壁紙サイズ写真はこちらをクリック)

              根室本線 富良野付近 1999-8
 Photo by 松原の親方