特急「こまくさ」は1992年の山形新幹線山形開業の際、在来線の元特急”つばさ”の

運転系統を分離した形で、山形〜秋田間のつなぎとして運転したものです。

早い話が○○新幹線リレー号と名付けられても仕方のない、ミジメナ身の上の特急、

ですから山形新幹線が新庄まで延びると、早速廃止されてしまいました。「こまくさ」の

愛称自体は、急行列車華やかなりし頃1970年代には、山形〜秋田〜青森間を走る

ローカル急行に使われていていました。ムロン当時の「こまくさ」はＤＣローカル急行の

定めである分割併合列車で、”月山””たざわ”がその相手として運行されていました。

何はともあれ、ＤＣ急行「こまくさ」廃止から10年ぶりに復活したわけですが、それから

７年後の1999年は早くもお役後免になってしまいました。まあ設定理由がソレナリの

条件ですから仕方がありません。でも鉄的には他の延伸工事完成迄限定特急とは

一味違ったちょっとエレガントな「こまくさ」絵柄ＨＭが7年程の活躍で過去帳入りとは

ちょっぴり残念！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　奥羽本線　山形　1999-7
　Photo by　武蔵高萩