2022年1月第5回

だいぶ前に一番古車両てぇんで、高架工事中に東急蒲田で駅撮りしたサハ3100形

アップいたしまし。今回の駅撮りは、そん時一緒に撮ったネガが出てきたんで、蔵出し

スキャンでご覧いただきます。50年以上昔の事、駅撮りた目的もどうやって行ったかも

全く覚えちゃない、まぁハナタレだったんで、駅が高架になっちゃうから、記録になんて

洒落た動機じゃない事は確かなのでが、銀箱じゃない東急3000系をお楽しみ下さい。

初っ端に登場は、クハ3670形でございます。一寸見シル無し車体で初期高性能車の

一歩手前、最後の吊り掛け新造車ってな風体ですが、実際はバリバリの戦災復旧車、

更新時に叩き直しの波打つ箱だけ新調したんです。

戦前の目黒蒲田電鉄時代に自社発注した新造車、私鉄ファンなら深い屋根の厳つい

車体から直ぐに判っちゃう、長電モハ600形や旧西武モハ550形と同型、川造タイプの

デハ3200形でございます。

17m級車体長がスタンダードだった3000系の中じゃ、異端児は15m級のデハ3300形。

戦前の新造車だと思ったら、ルーツは省よっか昔の院電のセコハン電車らしいんです。

池上線よっか少しは格上だった目蒲線時代、同じ戦前製造の旧型車でも時代的にも

性能的にも勝っていた、元東横電鉄デハ1000形の3500形でございます。

一番目にアップした。3600形の制御車クハ3670形1500Vヴァージョンのクハ3770形で

ございますが、ドッカラ如何見りゃ同系列って言えんの、ってぇ見てくれの車体は、種も

千差万別の戦災復旧車ならでございましょうか。そして、クハ3777パートナーは、製造

僅か2両のレア形式3800形なのです。しかし、戦災復旧車や川造タイの吊り掛け車が、

走ってた時代が在ったなんざぁ、ちょっとイメージ出来ない今の東急でございます。

 東急池上線・目蒲線 蒲田 1967-8

Photo by 団長

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