2021年6月第2回

12年前(2009年)の正月思い付きで訪れた紀州鉄道でございましたが、御坊駅0番線

停車中のキテツ1にお目当てのキハ603、今日は動かないんだよ、遠路遥々ご苦労ね、

ってな悲しい事実を知らされっちまいました。しかし、三セク転換初期に多数造られた、

2軸小型レールバスだって考えて見りゃ、お宝車両でございます。先ず終点西御坊まで

乗り鉄を愉しみ、紀伊御坊まで徒歩鉄でやって来ました。紀伊御坊ホーム際の踏切で

4回目の遭遇となった、チョイ痛いパチ屋アドと北条鉄道時代からのスノープラウ付き、

キテツ1スナップの一コマアップにて、今回の駅撮り探検団オープニングでございます。

キテツ1スナップの後は紀伊御坊駅本屋を撮影、モダンな造りながら奇天烈感無しの

佇まい、中々と好感が持てる駅舎でございます。右端のKODAKの看板も銀塩育ちの

アッシにゃ懐かしいのです。でも今(2021年)は学習塾に替わっちゃてました。残念。

駅舎に続く駐車場になっている空き地からシェードにキハ603を発見、スナップしてると

紀鉄社員の方が気付き、庫内の撮影を許可して頂きました。車内もOKと実に太っ腹、

早速車内を撮影、狭いボックスシートにバス窓、天井の白熱灯と懐かしさ一入です。

運転席は、昭和時代製造車両お約束の安全安心のライトグリーン一色。ブレーキ弁と

マスコンの位置が、今残っている2ハンドル車両とは逆になっていますね。

キハ603は、偏心台車なる特殊な動力台車を履いているって、紀鉄の方に教えて頂き

ました。なんでも粘着力を増やす為、普通は前後車軸から等距離の心皿を動力軸側に

寄せているとの事でございました。写真を見ると揺れ枕部分が、右に寄ってますね。

そんな訳で紀鉄社員の方々ご厚意を受け、大変有意義な紀州鉄道訪問となりました。

最後のカットは、紀伊御坊留置線に置いてある、部品取り用となったキハ604と週3回

稼働のキハ603の耶馬渓線コンビのコラボでございます。端に登場のキテツ1を入れ、

訪問当時の紀州鉄道オールスター駅撮りでございました。

紀州鉄道 紀伊御坊 2009-1

Photo by 団長

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