2017年6月第3回

阪急神戸本線夙川から北へ僅か2.2kmの甲陽線の終着駅甲陽園は、小振りなれど

3面2線の頭端式ホームを有した中々趣の有る駅でございました。列車を降りて早速

乗って来た6000系を入れてスナップ致しました。もちろん、もう一歩前に出て撮れば

邪魔な柵は写り込まずに撮れたんですけど、柵の前に有るタイルの洗面台を電車と

コラボで撮りたかったのでございました。旧客のボックスシートで朝を迎えた昔々の

庶民の旅にゃ主要駅ホームに在った洗面台は、欠かせない駅施設でございました。

しかし、全長僅か2.2kmの支線の終着駅じゃ、中々見掛ける事の出来ない施設じゃ

ないでしょうか。そんな思いを抱きながらシャッターを切り、改札を抜けて駅の外へ、

駅舎は、期待に違わずの木造、実に風情のある造りでございました。再び駅構内へ

上屋を支える鋼材は、古レールかと見まごう程に時代が付いており、後からググって

見ると、案の定戦前に製造された鋼材でございました。それから、石積みのホームも

宜しいようで、甲陽園は古いが大好きのジ〜サン鉄には実に居心地の好い駅でした。

しかし、この写真を撮って1年数ヵ月後、2008年の脱線事故が遠因か、6000系がいる

2号線を廃止してホーム幅を広げた上発着線を1本に改造しちゃったんで、今も写真を

撮った当時の趣が残っているが、チョッピリ心配なのです。

阪急甲陽線 甲陽園 2009-3

Photo by 団長

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