2009年9月1週


 本四連絡橋なんて無い昔、気動車天国で特急が走っていなかった四国の急行には、

旧国名を冠した丸形のHMが付けられていました。連絡船で高松に到着すると、丸い

HMを掲げた急行列車が櫛形ホームにずら〜〜っと並び壮観。座席確保で小走りの

乗客達、ふるさとへ向かう列車はHMを見るだけでだけで十分判る。また初めて四国を

訪れる旅人は、なんとなく異国の地に行くという感激が沸いてくる。そんな機能と愛称を

兼ね備えた、今思えば素晴らしいネーミングだったのではないでしょうか?

今の「スーパー●●」や「サン●ーバー●」の様に、行き先と全く関係ない愛称なんて

無粋の極み。なので今回の「阿波」、徳島行なのは一目瞭然。その先まで行く急行は

「むろと」でしたね。でもあまり鉄の方々に人気がなかったのも、四国の鉄道なんです。

この急行「阿波」も、ナントHM探検団初登場!どうやら思鉄メンバーも、無煙化が

早かった四国にはあまり足が向かなかったようですネ。

          高徳本線 高松 1978-7
 Photo by むさちゃん