TCVやICEだのにその地位を奪われてしまう以前、ヨーロッパのEC(国際特急)には
「ヨハン・シュトラウス」とか「オットー・リリエンタール」とか、結構偉人の名前を愛称に
した列車があったけど、日本じゃ以前にアップした「いさぶろう・しんぺい」以外には
ないと思っていましたが、「金子みすゞ号」てぇのがあったんですね。では「金子みすゞ」
とはイッタイ何ぞや? 個人の貸切列車? はたまたブライダルトレイン?文学には 門外漢の私にとって、まさか大正末期から昭和初期に活躍した夭折の女流詩人の 名前と知る由も無く、頭の中は????で、この列車、金子みすゞの生誕100年に あたる2003年4月に生まれ育った仙崎に記念館が出来るのに合わせて、土休日に 厚狭−仙崎1往復の快速として走り始めたものですが、閉塞区間の長い美祢線では、 快速と言いながら普通列車とほとんど変わらない到達時間だったようです。現在では キハ47を改造した山陰観光列車「みすゞ潮彩」が、下関−仙崎間で運転されています。
山陽本線 小郡(現新山口) 2003-8 Photo by カモ