千葉の特急というと、その歴史は1972年の房総電化にはじまります。そして1975年
成田線・鹿島線全線電化で、気動車急行”水郷”から替わったのが、この「あやめ」
でした。車輌は房総線電化により1972年に登場した183系ですが、当時の評判は
どうもイマイチでしたね。国鉄の特急として普通車に初めてリクライニングシートが
採用されたものの、簡易リクライニングという止まらないシート!! 地下乗り入れの為
無理やり非常用の貫通扉をつけたスタイルも、評判はあまりよくありませんでした。
しかし今こうしてみていると、国鉄色とともに妙に気に入ってしまうのが、歳をとった
というかまた不思議な感じですね。おまけに登場時の「あやめ」はグリーン車を含む
9両編成だったことも、今となっては貫禄ものです。
そんな「あやめ」も1985年にはモノクラス6両編成になり、本数も減り、また2005年
には257系に替わってしまいました。今回の写真はまだ登場したばかりの初々しい
姿!! 晩年のちょっとくたびれた183系「あやめ」とは一味違いますぞ。えっ???こんな
ボロ写真じゃ全然判らないって!! こりゃまた失礼しました。
鹿島線 鹿島神宮 1977-8
Photo by 松原の親方
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