2006年6月第2週


 かつて、蒸気と北海道大好きで育ったオジサン鉄には、”オトイネップ”という駅名の

響きには堪らないものがございます。音威子府の駅宗谷本線天北線の分かれ目、

天北線で天北峠を越えて行くとオホーツク海沿岸の浜頓別、そこから分岐するのが

興浜北線。そんな訳で音威子府は何度も通った青春の想い出の駅でもあります、って

ちょっとオーバー?この駅の三大イメージといえば「早朝」「寒い」「蕎麦」に尽きる。

夜行で着いた早朝の音威子府、寒さに震えながら啜った駅蕎麦はなんとも旨かった!

時代は移って昭和末期、当時の面影は残ってましたが、ホームの名物立ち食い蕎麦

はもう無かった!JRとなり、ステンレスのキハ54急行仕様リクライニングシート車が、

「礼文」の運用に就いていました。車両は一新、スピードもアップ、しかし見て下さいナ

たったの2両ですゼ。蒸気がいなくなったので運転要員大幅削減、だけど乗客はもっと

少なかった!急行が着いても疎らな乗客、当時の賑やかだった音威子府が懐かしい

と思っていたら、この急行「礼文」もナント過去帳入りとは。時の流れは早〜い!

              宗谷本線 音威子府 1987-4
 Photo by むさちゃん(武蔵高萩)