2004年6月第5週


久しぶりに反則HMファンに思鉄が送る、ウルトラ恥知らずHMはキハ391系の先頭を

飾った「ガスタービン車」だぁ。ヘえっ!これが?っというご同輩、疑う事無かれ。

キハ391系ガスタービン試験車は、1050馬力機関を積んだ3編成両で1ユニットという

ユニークな編成で、1972年に登場。3両に4つしか台車がなく、中間は機関室で前後が

振り子式の付随客車でした。詳しくは判りませんが、ガスタービンエンジンの特性上、

液体変速機が不要なので、車体の軽量化を叶ったそうです。亜幹線にも高速列車の

導入ができる、そんな期待があったのかもしれませんね。試験運転の日、高麗川駅を

発車した試験列車は、ヘリコプターの様な大きなエンジン音を轟かせ、ゆっくりと通過

していきました。どうやら騒音の他に低加速も「ガスタービン車」の欠点だったようです。

当時の技術が高トルクエンジンに未熟だったり、オイルショック、赤字等々の問題で

結局、ガスタービン車に拠る営業運転は実現しませんでした。

もし、実験成功!営業運転ナァ〜ンッテ事になっても川越線に特急はムリダンベなぁ。


                   川越線 高麗川〜武蔵高萩 1972-3
 Photo by 武蔵高萩