2002年1月第3週


現在は屈指の特急列車街道ですが、当時は数多くの急行列車が走っていた北陸本線で、

大阪ー金沢を結んでいたのが急行「ゆのくに」でした。当時”何でも格上げ特急”が次第に

その勢力を伸ばし初めてきましたが、北陸本線には富山行”立山”や米原発新幹線連絡の

くずりゅう”などの電車急行も、余裕綽々で活躍、北陸周遊券は利用価値十分でした。

ゆのくに」は三往復のうち一往復が能登線直通気動車(新潟行き越後併結)、あとの2本が

457系の急行で、こちらはサロ二両普通指定四両を含む12両編成、大きなヘッドマークも

誇らしげな堂々たる急行でした。

ゆのくに」の由来はおそらく、山中・山代に代表される加賀の温泉、すなわち”湯の国”から

つけられたと思います。 温泉団体旅行の御用達のようなネーミングの急行「ゆのくに」も

”何でも格上げ特急”と成ってしまい1982年についに姿を消てしまいました。

北陸本線  金沢 1974-6
  Photo by 松原 遊士