2014年1月回2目


松は取れてしまいましたが、まだ1月なんで前回に引き続きのお目出度正月HDなどで、

初春を祝って頂きましょうか。そこで登場は、私鉄ファンのオジサン鉄には思い出深い

アイボリーに臙脂の帯を巻いた京王帝都の名車5000系でございます。それまで緑色の

地味で小さな電車が、地平にあった新宿駅を出て甲州街道上にゴロゴロと走っていた

京王帝都は、5000系に因って昇圧と共に本格的な高速鉄道になったのでございました。

そんな京王の看板車両5000系年末年始のお役目は、天下の古刹高尾山薬王院への

初詣客を運ぶ特急「迎光号」の運用に就く事でございました。今では後輩に任を譲って

各地のローカル私鉄に赴いた5000系、その中で高尾山の山向う富士急に譲渡されて

同社1000形と成った中で1001+1102連が、懐かしい京王色になって活躍中なのです。

今年(1014年)の撮り初めで訪れた富士急で会った1000形は、鉄な人へのお年玉か、

京王色のみならず、5角形も嬉しいヘッドマークが付いておりました。コイツァ〜春から

縁起が良いわいっと、喜んだのも束の間、カーヴを曲がり切って近付いて来た1000形の

付けていたHMは、「迎光」じゃ無くって「迎春」でございました。でもそんな細かい事は、

気にしないのです。だって、運転席窓上にはナント5113・5863の金属切抜き元車番が、

燦然と輝いておりました。富士急さんの粋な計らいに感謝なのです。

        富士急行大月線 下吉田〜月江寺 2014-1
 Photo by 団長