ヨーロッパ鉄道一人旅写真帖

旅費をケチった前回は雪と寒さのオフシーズン、今度は安心オンシーズン、
青空広がるヨーロッパ。気合十分旅立つも、変ったの季節だけ、話せる言葉は
「あいうえお」解らぬ言葉は「ABC」。変らぬ頭のオジサン鉄がそれでも構わず
乗り鉄はドイツにスイスにオーストリア。相も変らぬ駅撮りで綴る旅の写真帖。

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9月22日
カーテンを開けると予報通りに青空か広がっていた。身支度を整え出掛ける前に先ずは腹ごしらい、朝食を食べに食堂へいきます。このホテルの食堂は鉄道模型と写真だらけなんです。ミナサン何故だ変りますか?今日泊まったホテルの正式名称は 「Zug Baar Hotel Ibis」、そう!Zug と言えばドイツ語で列車の事ですね。だから食堂は鉄なグッズで埋まっているって訳なんです。ホテルをチェックアウトして

ホームに入ると、ハイキングにでも行くんだろか?地元の子供達がお兄さんやお姉さんに連れられて沢山、賑やかな休日のBaar駅です。程なくZug行きのSバーン(S21)が入線、先ずはこの列車に乗ってZugまで行き、Baarは停まらない後続のインターレギオに乗り換えてLuzernに向かいます。所要4分SバーンはZug9番線に到着、乗り換え時間は僅か5分、ところがこの9番線は駅の一番山側造られた切欠ホームでインターレギオが入る4番線に行く階段は遥か前方、初めて来た人は困っちゃう駅構造。実は車止めの直ぐ先に直接市街地に降りられる非常階段風の目立たない階段があり、コイツを降りると駅を横断する連絡通路の入り口、4番ホームへはアッっと言う間に上がれるんですね。直ぐに、ドライビン

グトレラーを先頭にしたIC2000ダブルデッカー客車で編成されたプッシュフル運転のLuzern行きインターレギオがホームに入ってきました。20分の乗車ですが、当然一等車にふんぞり返って車窓に映るZug湖なんぞの眺めを楽しむ。湖が切れ暫らくすると左手にロイス川が現れトンネルを抜けると、頭端式のホ

ームがズラリと並ぶLuzernに到着、この駅は思い出深い駅、チョイと昔にアッシが最初に見たヨーロッパの頭端式の駅なんです。初めてLuzernを訪れたの時は新築工事の真っ最中でしたが、現在は今風

のデザインを施された近代的な建物になっているけど、そこは流石にヨーロッパ、駅前広場に旧駅のエンタランスをモニュメントとしてシッカリ残してあります。観光国スイスでも一二を争う 観光名所Luzernは世界各地からの観光客で溢れかえっていました。アッシも、チョイの間非鉄な旅人に変身して駅前の

橋を渡って旧市街地を眺め、有名な屋根付きカペル橋も体験して、柄にもない観光しちゃいました。駅に戻り、9:45発Olten経由Basel行きICに乗車して20分弱最初の停車駅Surseeで下車、本日の旅はココからが本番です。SBBのSursee駅は約9km北のTriengenまでの路線を営業する非電化貨物専用鉄道ST(Sursee Triengen Bahn)の始発駅、そして今日はこのSTに保存されている蒸気機関車の運転日なんです。スイスでは他にも蒸気機関車の保存運転をしている線区はあるけど、観光鉄道のブリエンツロートホルン鉄道を除けばどれもが架線の下での運転。そのブリエンツロートホルン鉄道も普段は1990年代に造られた新しいカマの運用、非電化のノーマルゲージ上を古典蒸気機関車が運転されてい

るのはスイスではSTだけなんじゃないすっかね。入線を撮ろうとホームの先端に行くとそこにはもう地元鉄が陣取っていて撮り鉄の真っ最中、早速切符を買って列車に乗り込みます。途中のBueronで上り列車と交換して左の車窓に小さな飛行場が見えるともう終点のTriengen、普段は貨物のしか来ない駅は

鉄な人やそうでない人達が入り混じり、すでにフェスティバルの真っ最中だった。来る時列車を牽引した10号機は3号機関車にバトンタッチの機回しをしばし撮影、目の前をカマが行ったり来たりてぇのは実に気分宜しいもんで御座いますよ。最後に町外れっても駅から歩いて5分かからない場所で走行シーンを

撮って帰りの列車に乗り込みSurseeへ戻ります。Surseeにはコレも今日のイヴェントの一環か、旧型の電気機関車が置いてあり、SBBの列車を待つ間に撮影。日本の私鉄にも似合いそうなこの電気機関車は元Bodensee-Toggenburg-Bahn BT 15てヤツなんです。勿論この時はお昼寝の真っ最中でした

が、どっかの国とは違いチャント本線走行できますよ。やがて3番線に北行きのIR(インターレギオ)到着、この列車に乗って、朝Coopで買ったサンドウィッチを頬張りながらOltenへ。Oltenは機関区もある重要な駅、BernからZurich方面の列車とBasel方面の列車を分けるジャンクションなんで、ECからSバーンまで多種多様な列車が出たり入ったりで駅撮りには堪えられない駅。ココでどっかり腰を据えて駅撮りしたいけど、グット我慢して今日のお宿が取ってあるWinterthurに向かいます。で、ホームでおと

なしく列車を待っていると、アッシいる番線から一番遠い西方面に向かう線路を、始めて見るブルーに塗られた旧型電車が通過。アッアッっと思ったて、近寄って撮るなんて無理、こう言うときは中古の安物でもズームレンズが一番、目一杯テレ側にしてヤケクソ連写で取り合えずゲット。この青い旧型電車、後で調べたらBSLの保存車輌でABe526型、1939年製だそうですよ。チョット得した気分になってZurich経由でWinterthurへ。今日のねぐらもお馴染みWinterthurのホテルibis、まだ日は高いんですが、荷物を置いて身軽になりたいので、先ずはチェックイン。ここのibisは駅から約1kmとやや遠いけれど、周

りがチョット怪しげな鉄道車両製造工場の間を抜けて行くので鉄な人なら遠さは感じないカモ。身軽になってソク駅撮りっといきたいけれど、先ずは壁紙UP用に街の写真を撮る為旧市街地を行き当りバッタリでウロウロしてたら、民族衣装を着た昔は娘さんだった御婦人がハンドメイドで描かれたと思われる絵の前で歌の掛け合い、その絵をよく見ると客車が画いてあるんですね。そして、伴奏を勤めているのは

ナント、周りをズラ〜ト囲った手回しオルガンでした。観光バス乗って次ぎ行きますよブ〜、じゃナカナカお目にかかられない光景っすね、ヤッパ旅は計画適当でも自由なのが一番ってとこでしょうか。つかの間の旅人気分に浸りながら駅に着くと、気分は鉄に早変わりでわき目も振らずホーム先端へ。南北に

伸びたWinterthur駅は両ホーム先端とも前に障害物が無く列車密度も高いので駅撮りにするにゃ最適環境。ホーム先端に厭味としか思えないほどイロンなモノ置いてあるどっかの国の元国鉄にSBBのイッチャン偉い人の爪の垢でもお土産に持って帰りゃ良かったよホントに。なんてエキサイトしていると、白い車体のTHURBOって言う私鉄のRABe526型電車が入ってきたのでパチリ。この電車はスイスの車輌

メーカーStadler製で、オジサン鉄が嫌いなE231と同じレディーメイド車輌、編成中央部の動力部分を取っ替えちゃうと気動車一丁出来上がりぃ〜だってさ。ヨーロッパのアッチコッチで色と形式だけ変えたこんなヤツが走ってんだからねぇ、近頃は洋の東西を問わず没個性車輌ばっかりでホント嫌んなちゃうな。ってココまで来て文句いってもしょうがないし、後は露出が辛くなるまで駅撮りタイムでございます。

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駅撮りダイジェスト

ハルツ狭軌鉄道

スイスの鉄チャンホテル

スイス鉄道初体験

ツィタウ狭軌鉄道

ドイツ機関車カタログ

スイス機関車カタログ

スイスドイツ乗り鉄の旅

ヨーロッパ鉄道壁紙

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