2011年10月第3回

野辺地駅の跨線橋、現在では4・5番線までですが、以前はさらに先に伸びていて、

キハ101・102形のレールバスで有名だった南部縦貫鉄道の野辺地駅がありました。

南部縦貫鉄道は、1962年(S37)に七戸と国鉄東北本線千曳駅間を開業しました。

ところが1968年(S43)東北本線の乙供−野辺地間が短絡ルートに付け替えとなり、

接続駅だった千曳駅も移設され、南部縦貫鉄道とは接続しなくなりました。仕方なく

東北本線の旧線を国鉄から借用し、野辺地まで乗入れるようになったのです。しかし

国鉄がJRとなった後、国鉄清算事業団から有無を言わせない、旧線の買取請求が

引き金となり、1997年(H9)に全線休止となった後、復活する事なく2002年(H14)に

廃止となってしまいました。いま思えば赤字やマル生・ストなんかで色々あったけど、

オジサン鉄は義理と人情の国鉄時代が懐かしいのです。

南武縦貫鉄道 野辺地 1996-8

 Photo by カモ

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