2006年1月第1週


 今まで出たようで出なかったキハ28系DC急行「犬吠」、ネガの隅っこにあったのを

発見!と言っても、何でも鑑●団に出すような代物ではありませんけど。時はまだ

蒸気機関車が幅を利かしていた頃、銚子を目指す急行だけはDCとなり、急行券は

煙の出ない列車に乗る為の料金みたいなもん、でも夏はススだらけにならず大変に

ありがたかった。ここ南酒々井はSL撮影のメッカ、知ってる人は知っている・・・かな?

当然DCを撮りに行った訳じゃなく、蒸気撮影の合間に撮った写真です。HMだけでなく、

駅構内のロケーションも良く見てくださいね。腕木の場内信号機の下には通過専用の

信号機もあって、ここでタブレットの通過受け渡しをしていた事が判ります。

光ファイバーどころか同軸ケーブルも無かった時代、単線の電線を張るために俗称

「ハエタタキ」なる電柱も今ではとても懐かしく思えます。おっと電柱はみな木製ですね。

あれから37年、佐倉の機関区は無くなり、南酒々井も電化され無人駅となりましたが、

駅のたたずまい当時と変わらずでした。


                  総武本線 南酒々井 1969-8
 Photo by 武蔵高萩