父譲りのカメラもそろそろガタがきたらしく、せっかく撮った写真が重なってしまい、
ザ〜〜ンネン。時は夏、冷房のないDC急行の窓は当然開けっ放し。でも汽車キチ
(いつから鉄って言うようになったんダロ?)のオラッチに車窓は格好のファインダー。
祖父の墓参りとは口実で、お供で行けばロハでジョーキの写真が撮れるって言う訳。
お待ちかねのジョーキは、佐倉の手前、南酒々井でやっと交換しました。今は無人の
南酒々井ですが当時は駅員さんもおり、ここは名撮影地だったらしい。筆字体の
駅名標と、有名な千葉のかつぎ屋のおばちゃん(行商人のことです)の姿が懐かしい。
日頃は川越線や八高線ばかりだった中坊が、初めて遠征して撮った蒸気機関車の 記念すべき一枚。床下からのエンジンの熱気、ジョーキのカマの輻射熱、タブレットを 持った駅員さん。この写真を見るたびに、オジサンになった今でも当時の状況が手に 取るように思い出される一葉の写真なのです。 総武本線
南酒々井 1968-8
Photo by むさちゃん
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