8月2回目 |
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私鉄の湘南フェースの代表と言えば、青カエルこと東急5000形。1954年、画期的な張殻構造の 車体に、直角カルダン、足にはピッカピッカのTS301を履きMcTMcの3両編成で、颯爽と登場。 車体重量もM車で30 t を切り、まさに日本での高性能電車の魁でした。それまで戦災復旧車が 多く、たたき直しの歪んだ車体の3000系を見慣れた目にはSF世界から抜け出たかと思うほどの 強烈な印象を与え、急行に各駅に大活躍でしたが、やがて銀箱電車の大量進出と冷房化と言う 時代の波に飲み込まれ、住み慣れた東京を去り、各地の中小私鉄で余生を過ごしていましたが、 その仲間達も余命幾許か。 写真は無粋な方向幕取り付け前、白地に赤い縁取り線の方向板、 これぞ5000形本来の正しい姿だ。 東横線 渋谷 1967-8 |