1933年に帝都電鉄として開通したのが現在の京王電鉄井の頭線、渋谷と吉祥寺は
路線延長も12キロ余りと短く、長い間各駅停車のみの運行でした。その井の頭線に
初めて優等列車、すなわち急行が運転されたのは1971年12月15日のことでした。
今回のヘッドマークは、その「急行運転」開始の日に、記念につけられたものです。
井の頭線は私の地元!! 最寄り駅は急行停車駅ではありませんが、生まれ育った、
地元の駅を初めて通過したときのことは、今でも昨日のことのように覚えています。
当時は日中のみ15分ヘッドの運転だったと記憶していますが、渋谷ー吉祥寺間で
それまでの鈍行より7分あまり短縮。その効果もあって、吉祥寺ー渋谷間の中央線
の客をかなり奪ったものでした。現在は朝の通勤時帯を除きほぼ一日中運転され、
もはやすっかり定着しています。ただし追い抜き設備は、相変わらず永福町のみ。
地元駅付近の踏切は、夕方の時間帯など続行する列車のおかげで、上下4本の
列車待ちもしばしば。踏切で待っている身には、この急行がついつい恨めしく思える
今日この頃です。 京王帝都井の頭線 久我山 1971-12
Photo by 松原の親方
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