2008年12月第4週


1933年に帝都電鉄として開通したのが現在の京王電鉄井の頭線、渋谷と吉祥寺は

路線延長も12キロ余りと短く、長い間各駅停車のみの運行でした。その井の頭線に

初めて優等列車、すなわち急行が運転されたのは1971年12月15日のことでした。

今回のヘッドマークは、その「急行運転」開始の日に、記念につけられたものです。

井の頭線は私の地元!! 最寄り駅は急行停車駅ではありませんが、生まれ育った、

地元の駅を初めて通過したときのことは、今でも昨日のことのように覚えています。

当時は日中のみ15分ヘッドの運転だったと記憶していますが、渋谷ー吉祥寺間で

それまでの鈍行より7分あまり短縮。その効果もあって、吉祥寺ー渋谷間の中央線

の客をかなり奪ったものでした。現在は朝の通勤時帯を除きほぼ一日中運転され、

もはやすっかり定着しています。ただし追い抜き設備は、相変わらず永福町のみ。

地元駅付近の踏切は、夕方の時間帯など続行する列車のおかげで、上下4本の

列車待ちもしばしば。踏切で待っている身には、この急行がついつい恨めしく思える

今日この頃です。

             京王帝都井の頭線 久我山 1971-12
 Photo by 松原の親方