今から10年前の9月30日一つの鉄道が姿を消しました。信越本線横川ー軽井沢間
の碓氷峠がそれです。今年で廃止から丁度10年が経過!! ちょっと遅れましたが、
そのお別れ列車「さよなら号」を今回はUPしてみました。最大勾配66,7‰のこの
区間は、1893年(明治26年)に日本で最初、そして国鉄唯一のアプト式鉄道として
開業。1912年(明治45年)には早くも電化されました。その後1963年には複線化で
新線に切り替わり、運転もアプト式から粘着式に変わりました。補機にEF63重連を
従えて行き交う列車の姿は、ホントかっこよかった。その特殊性から碓氷だけでしか
使われなかった、というよりここを走る為に誕生したEF63も、同時に姿を消しました。
その碓氷峠の鉄道も、1997年10月に長野新幹線が開業、在来線の高崎ー横川は
JR東日本、軽井沢ー篠ノ井はしなの鉄道として残りましたが、横川ー軽井沢間は その特殊性とまた利用者の少なさから廃止となってしまいました。碓氷峠に響いた
モーター音も今はただただ懐かしいだけです。今ではこの路線の一部が観光用に 使用され、トロッコ列車が運転されているのが、唯一の救いかもしれませんね。 信越本線 横川〜軽井沢 1997-9
Photo by 松原の親方
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