2005年3月第2週


優等列車と言えば特急バカリの現在ですが、昔は特急はまさに"特別な急行"でした!!

国鉄時代には列車種別のヒエラルキーが厳然と存在しておりました。江戸時代なら

”士・農・工・商”鉄道の世界は”特・急・準・普”といった塩梅でございました。ですから

乗客の方は自分の懐具合を考えて乗車列車の種別を選んで旅に出たものでした。

一般には急行が優等列車の中心でしたが、今回のHM探検団初登場は更にソノ下、

そんな時代の準急列車「なすの」の登場。今は新幹線でおなじみ「なすの」も当時は

165系の準急で1963年上野ー黒磯間の運転で登場しました。3年後の1966年急行に

格上げされましたが、車輌は依然165系モノクラスのままでした。その後は、「日光」や

「わたらせ」と併結されて、サロも増結され大活躍でした。しかし、これも特急化の波に

呑まれて、1985年には特急時代の準急とも言える??、未だに訳のわからない新特急

というものになりました。最後は情けない列車種別になった「なすの」も、その愛称は

1995年に東北新幹線が引継がれ、準急から新幹線まで長く活躍している愛称です。

もちろん、この時代に思鉄団員が撮れるはずもなく、この一枚も名誉団長のおかげ!! 

当時の上野の雰囲気もどこかノンビリした感じに見えますね。

(名誉団長のヨンサントウ以前、島田写真館はこちらをクリック)


                  東北本線 上野 1966-?
 Photo by 名誉団長