2003年9月第3週


ムカシムカシ、成田空港が開港する遥か昔、成田のお不動様は海が見たいとず〜っと

思っていました。その願いが通じたのか、帝都の地下深く掘りましたるかの地下鉄、

当時は「都営一号線」などと申していましたが、この路線が湘南の海を走る高速電車と、

千葉のお不動様とを結びつけたのでありました。双方は今風に申す”相互乗り入れ”

などというハイカラなシステムをいち早く導入、めでたくお不動様の電車は三浦海岸へ

早速お不動様は海を見に、でも帰りは国鉄に乗ってちゃいましたぁ〜 っとさ!

このなが〜い距離を双方の車両が全線にわたり乗り入れたのは画期的なことでした。

肝心のお客さん、特に全線を通して乗る人がどの位いたか判りませんが、WC無しの

ロングシートで所要約3時間では、マズ全線を乗り通す乗客はいなかったでしょうネ。

カーブの多い京成の線形では、俊足の1000系ももてあまし気味に走っていました。

青電がまだまだ主流だった京成電鉄に、”赤い電車に白い帯”の京浜急行の車両は

とてもまぶしかったです。ちなみに写真の三浦海岸行が「城ヶ島マリンパーク号」で

成田行は”成田山号”でした。

さて撮影場所当てクイズは、どうもハズレ企画だったようで、暫くは中止させて頂きます。


                   京成本線 京成八幡 1969-1
 Photo by 武蔵高萩