2023年2月回2目

今回はヘッドマーク探検団3度目の登場となった、特急「つばめ」です。戦前鉄道省の

時代から、日ノ本の鉄路のフラッグシップトレインとして、東海道に山陽道に君臨した

特別急行列車「つばめ」でございました。ところが、1964年10月の事、僚友として共に

東海道本線を駆け抜けていた、「こだま」が、突然新たに開通した、東海道新幹線へ

引き抜かれたのが、凋落の始まりでございました。新幹線が、西に向い延伸する度に

「つばめ」の始発駅も連動、最後は岡山となっちまいました。そして1975年3月、昔の

僚友「こだま」が、パワーアップして「ひかり」となって、関門海峡を越え西海道は筑前

博多に達し、伝統の特別急行列車「つばめ」は、おじゃんとなっちまいました。その後

国鉄解体して無理やり造っちゃった、赤字必至JR九州が走らせた、ローカル特急の

「つばめ」、コッチは九州新幹線末端区間先行開業ん時、廃止となっちまっただけじゃ

済まず、「つばめ」の愛称まで新幹線に盗られっちまいました。新幹線の開業する度、

イジメられ続けた、可哀そうな戦後の特急「つばめ」でしたねぇ。

国鉄  鹿児島本線 博多 1973-5
Photo by 松原の親方