2018年9月2回目

普通にグリーン車って言やぁ、グリーン券やらグリーン料金チャージなんぞ、乗車券の

他に利用料泣く泣く払って暫し人間的扱いを享受出来る、車両のことでございますね。

ところが、40・50年も前から鉄に嵌っちゃってるアッシなんざぁ、グリーン車ってぇのは

「京王帝都」の2000系列と1000系列なんです。間違ったって、京王電鉄なんて言っちゃ

いけませんぜ。戦前別会社だった京王電気軌道と帝都電鉄が、戦時中お上に因って

でっち上げられた大東急から敗戦で京急・小田急と共に再分離する時、京王だけじゃ

チョイト厳しいってんで、小田急系列の帝都電鉄と一緒になって出来た「京王帝都」で

ございます。その「京王帝都」になって造った車両が、吊り掛けだけど湘南フェースの

2700・1900系にカルダン駆動高性能車1000・2000/2010系の車両でございました。

その後、京王線昇圧で登場した5000系・井の頭線のステンプラ3000系が、主力として

運用本数を増やすと、それまで両線の主力として活躍した、湘南フェース単色車両を

グリーン車って呼ぶようなったのでございます。そのグリーン車の内最後まで残った

京王線2010系がさよなら運転で付けたのが、「さよならグリーン車両」って書いてある

若葉台電車区鉄道倶楽部の皆さんハンドメイドと思われる、特大HMでした。

京王線 下高井戸〜明大前 1984-5
  Photo by 松原の親方