2013年7月回2目


今から40年近く前、北陸地方に鉄巡りの旅に出たときのことでございました。当時は

長野新幹線はおろか上越新幹線も当然未開通ですから、首都圏から北陸に向かう

ルートの選択肢、お金持ちは東海道新幹線での米原経由、周遊券命の貧乏鉄達は

上越線経由の能登、信越本線経由なら妙高など、夜行急行のハザでございました。

そこで、何時も同じじゃ詰まんないからたまにゃ違うルートで行こうってな事で考えて

選んだのが、黒部立山アルペンルートなる世界でも名立たる山岳観光ルートでした。

現在このルートの片道ノーマル運賃が、信濃大町〜富山でナント\10.560ですから、

昔だってそれなりに高額運賃だったはずなのですが、どんな乗車券を使っていったか

マッタク覚えておりません。ノーマル運賃ってなことたぁないのは確かなんですけどね。

しかも期待のアルペンルートは土砂降りの雨と厚い雲に覆われ、案内のテープ放送が

虚しく耳に響くだけでございました。そんなこんなで、ようやく着いた富山地鉄立山駅に

停まっていたのが、三つ目時代のクハ147「アルペン特急」宇奈月温泉行きでした。

        地鉄立山線 立山 1976-8
 Photo by 団長