2013年3月回1目


「草津」は80系電車臨時準急からスタートし、1966年にはめでたく急行に格上げ・・・ 

と言えば聞こえは良いけれど、実態はこの年のダイヤ改正で、営業キロ100km以上を

走る準急が全部急行に変わっただけ。そして1967年の長野原線(現吾妻線)電化に

よって165系電車になりました。一方、長野原線では1971年に157系による臨時特急

「白根」の運転が始まり183系「白根」を経て、1985年にはどう考えても苦し紛れとしか

思えない、新特急なる珍妙な列車種別を新設、愛称名も特急「白根」ではなく、何故か

急行だった「草津」に統一。やっぱり急行並の新特急には特急の愛称を継がせるのが

憚られたのでしょうか。そして新特急と言えば、思い浮かぶのがこの185系。登場時は

転換クロスシートの関西新快速並設備で特急料金を取るなどと、散々な扱いでしたが、

その後の設備更新やどことなく157系の流れを汲むフォルムで徐々に人気者に。特に

この国鉄特急色になってからは、昔の酷評は何処へ、勲章の特急マークも誇らしげに、

今やすっかり関東のアイドルとなりました。

         東北本線 川口 2012-5
 Photo by カモ