2009年5月第1回


妻面には幌付きの貫通扉、窓は3枚シンメトリー、そしてお約束のサボをぶら下げ、

ヘッドライトは当然オデコの真ん中に一灯の面構え、コノ姿こそ吊り掛け電車の定番

スタイルじゃございませんか?東急の3000系と言えば思鉄団員が頭浮かべるのは

目黒線走ってるギンギンぎらぎらのなんかじゃ無く、ヤッパこっちの3000系なんです。

コノ3450形は元は東急の前身東京横浜電鉄モハ510形として、1930年代に50両も

製造されたんですよ。今じゃ10両編成の電車5本造ったら直ぐ50両になっちまうけど、

単行運転基本両運車として製造されたモハ510形の50両を、10両編成に換算したら

500両になるんですぜ。こりゃ一私鉄としてはトンデモナイ数両だ。参急の2200形

新京阪デイ100形ナンカと比べると如何にも地味だけど、この東急3450形もヤハリ

戦前の名車なんでしょうね。現在じゃ吊り掛け半鋼車はおろか、鋼体車すら無しの

銀箱天国東急も、40年前は個性溢れた吊り掛けがタァ〜クサン走ってたんですよ。

             東急大井町線 自由が丘 1968-10
 Photo by 団長

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