06年9月1回目


現在の関東の非電化私鉄の中でも、鹿島鉄道の気動車たちは特別な存在でしょう。

このキハ714は元々は夕張鉄道のキハ251で、昭和28年に新潟鉄工で竣工した。

夕張鉄道で活躍したあと、1975年同鉄道廃止により当時の関東鉄道に譲渡され、

後に関東鉄道の分社化により現在は鹿島鉄道のキハ714となって活躍しています。

当初はセミクロスシートでしたが、のちにロングシートに改装。更に乗務員扉の増設

などの改造が行なわれ、現在の姿となっています。ワンマン化されていないために、

限定された運用でしか使用されていませんが、同じ湘南顔のキハ431.432とともに、

鹿島鉄道きっての人気者です。残念なのは鹿島鉄道自体の存続が危ぶまれていて、

このキハ714の余命が心配なことです。今となってはバス窓の湘南フェース気動車は

大変貴重な存在、車両史を語るうえにも欠かせない大切な産業遺産です。なんとか

鹿島鉄道と一緒に動態のまま残って欲しいものです。

湘南フェース探検団UP車両のランキングに是非、投票して下さいネ。

鹿島鉄道 石岡  2003-10
Photo by
松原の親方