03年11月2回目


島原鉄道は島原半島をぐるりと四分の三周回る非電化私鉄。雲仙普賢岳の噴火で

一部区間が不通になり、1997年に全通したのは記憶に新しい。現在の車輌は国鉄

キハ20系と近年の新造車に変わっているが、写真の気動車は過ってその島原鉄道で

活躍していた、バス窓で湘南顔のキハ4503。キハ4500系は日車と帝車で1958年に

4両製造されたが、勿論今は全車廃車。顔こそ違えど、国鉄のキハ17系とはご親戚、

エンジンもキハ17と同じDMH17B、そしてなによりも、島鉄の形式記号キハ4500は

国鉄キハ17の旧形式記号の「キハ45000」とホボ同じなのだぁ。また、写真の4503は

4輌の仲間の中で一番の長生き、1988年の廃車までに、キユニ、お座敷気動車と

流転の人生を送りながらも、意外とシブトイ車両でございました。

島原鉄道 諫早 1973-5
Photo by  松原遊士