美濃町線

 

現在の美濃町線は徹明町から関までがその区間ですが、実際の運転は新岐阜から各務ヶ原線を
とおり田神へ、そこから田神線として分岐し美濃町線の途中駅、競輪場前で合流して新関まで行く
列車が主体となっています。なお徹明町からは途中の野一色または日野 橋までの区間列車が
走っています。こちらは競輪場前から先は、新岐阜から新関行きの列車の続行で運転され、昼間は
主に野一色で乗り換えとなっています。この区間列車は従来の路面電車スタイルの590形が入って
いますので、私もそれを撮りたくて野一色で下車しました。美濃町線はもともとはその名のとおり
美濃市まで行っていました。しかし1999年に新関〜美濃間が廃止され、同区間で並行していた
長良川鉄道の関駅へ一部列車が乗り入れています。開業は1911年のことで、美濃電気軌道により、
岐阜市内から関を経由して美濃へぬける路線として 敷設されました。前述したように各務ヶ原線
経由で新岐阜に乗り入れている列車が主体ですが、各務ヶ原線は1500V、美濃町線、田神線は
600Vの為、複電圧車が主体となっています。

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徹明町の美濃町線電停で出発を待つ590形  1957年製で岐阜市内線の570形を三扉化し、若干近代化
されたようなスタイル。おでこの方向幕が特徴となっている。

野一色で行き交う列車たち  新関行き880形の続行で到着した590形、交換の新岐阜行きは元札幌市電の
870形です。この870形が発車したあ と、続行で590形徹明町行きが折り返しで発車して行く。新関方面から
徹明町方面の乗客は、この駅で乗換えとなる。

北一色〜野一色の専用軌道を行く592  このあたりまで来ると山も迫り、一段とローカルじみてくる。

北一色〜野一色  併用軌道から専用軌道に入る590形。

北一色〜野一色   野一色に向かう列車、前を行くのが先行する新関行きの列車。目で見ての続行か?

北一色〜野一色  洗濯物の干す庭先をかすめるように走る電車、このムードがなんともいえません。

一色〜野一色   こうした専用軌道を行く姿は、ちょっと路面電車のムードとは一味違って見えます。

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