2009年11月3週


 九州内に幾多ある特急列車たち。その中で日豊本線の特急と言えば、昔はやはり

「にちりん」が代名詞と言えるでしょう。1968.10.1ヨンサントオの改正で、キハ82系に

より博多ー西鹿児島間を日豊本線経由で結ぶ列車として、特急「にちりん」は誕生。

このころの姿は以前にも登場していますが、当時日向路に蒸気を追った我々には、

まさにクイーンと言ってよい存在でした。1972年の大分電化では485系ボンネットに

よる「にちりん」が博多ー大分間に増発され、DCとECの二往復の運転となりました。

しかし日豊本線の電化の伸延とともに、1979年DC「にちりん」は姿を消しました。

一方特急「にちりん」自体は電車化の上大増発され、完全に日豊本線の主役でした

が、今はその名こそ健在なものの、博多ー大分は主にカタカナの「ソニック」になり、

485系の「にちりん」は、今はおもに、別府・大分地区と宮崎・宮崎航空とを結ぶ特急

として働いています。国鉄色のボンネットスタイルの「にちりん」、思鉄世代にとっては

ソノ名のとおり、お陽さまのような存在でした。

          鹿児島本線 小倉 1977-3
 Photo by 松原の親方