2007年11月第1週


 千葉の特急というと、その歴史は1972年の房総電化にはじまります。そして1975年

成田線・鹿島線全線電化で、気動車急行”水郷”から替わったのが、この「あやめ」

でした。車輌は房総線電化により1972年に登場した183系ですが、当時の評判は

どうもイマイチでしたね。国鉄の特急として普通車に初めてリクライニングシートが

採用されたものの、簡易リクライニングという止まらないシート!! 地下乗り入れの為

無理やり非常用の貫通扉をつけたスタイルも、評判はあまりよくありませんでした。

しかし今こうしてみていると、国鉄色とともに妙に気に入ってしまうのが、歳をとった

というかまた不思議な感じですね。おまけに登場時の「あやめ」はグリーン車を含む

9両編成だったことも、今となっては貫禄ものです。

そんな「あやめ」も1985年にはモノクラス6両編成になり、本数も減り、また2005年

には257系に替わってしまいました。今回の写真はまだ登場したばかりの初々しい

姿!! 晩年のちょっとくたびれた183系「あやめ」とは一味違いますぞ。えっ???こんな

ボロ写真じゃ全然判らないって!! こりゃまた失礼しました。

             鹿島線 鹿島神宮  1977-8
 Photo by 松原の親方