2007年3月第1週


 室蘭本線の礼文−大岸間には、奇岩が連なることで有名な、礼文華海岸というのが

ございまして、今はトンネルであっと言う間に抜けてしまうのですが、その昔は海岸線

を縫うように列車が走っておりました。 オジさん達の青春時代には、この場所はD52

を狙う恰好の場所でもありまして、思い思いに岩の間を渡りながら、「D51が牽く客レ

なんて撮りたくなぁ〜ぃ」などと不埒な事を言っておったのでございます。そんなこんな

のうちに、やって来ましたキハ82の特急!”北斗”でも来たのかいな、と思っていたら

あれヘッドマークが3文字じゃ。 「う〜んブレててよく見えない」などとおっしゃらずに、

じーっとながめてご覧なさい。ほら、いきなりのアハ体験。「エルム」と読めたでしょ。

「エルム」は函館−札幌間の特急として1969年10月に登場、”北斗”が函館−旭川

(2往復)というスジだったと記憶しています。しかし1971年7月に”北斗”に統合され、

わずか1年9ヶ月の短命特急となってしまいました。

              室蘭本線 礼文〜大岸 1971-2
 Photo by カモ