室蘭本線の礼文−大岸間には、奇岩が連なることで有名な、礼文華海岸というのが
ございまして、今はトンネルであっと言う間に抜けてしまうのですが、その昔は海岸線
を縫うように列車が走っておりました。
オジさん達の青春時代には、この場所はD52
を狙う恰好の場所でもありまして、思い思いに岩の間を渡りながら、「D51が牽く客レ
なんて撮りたくなぁ〜ぃ」などと不埒な事を言っておったのでございます。そんなこんな
のうちに、やって来ましたキハ82の特急!”北斗”でも来たのかいな、と思っていたら
あれヘッドマークが3文字じゃ。 「う〜んブレててよく見えない」などとおっしゃらずに、
じーっとながめてご覧なさい。ほら、いきなりのアハ体験。「エルム」と読めたでしょ。
「エルム」は函館−札幌間の特急として1969年10月に登場、”北斗”が函館−旭川
(2往復)というスジだったと記憶しています。しかし1971年7月に”北斗”に統合され、
わずか1年9ヶ月の短命特急となってしまいました。
室蘭本線 礼文〜大岸 1971-2
Photo by カモ
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