2005年10月第4週


 急行「土佐」はかつて高知に勤務していた頃、随分とお世話になった、思い出列車。

当時は特急との料金差が大きかったので、新入社員(オラッチ)の身分では帰省に

ヒコ〜キは無論、特急なんて選択肢は考えもしなかった!急行「土佐」は編成に、

キハ28とキハ58、その間に特徴ある折り戸を持ったキハ65をはさみ、ロザを連結し、

本数も特急”南風”より多く高松〜高知間の重要列車でもありました。末期はHMに

線区カラーを入れカラフルになりましたが、ロザは全廃となりました。しかし、キロは

そのまま編成に残り格下げのハザとしたので、ちょっと乗り得感がありました。しかし

私鉄沿線育ちのオラッチは、気動車には馴染みがなかったので余り写欲が湧かず、

高知在住時にほとんど写真を撮っていないのが、今となっては毎度思うことですが、

本当に残念。今じゃ急行どころか、特急のキハ181系も無くなちまったもんなぁ〜。

再び転勤で東京に帰る日、当時流行っていた♪木綿のハンカチーフ♪の様に、駅の

ホームで東へ向かう列車を涙目で送ってくれ彼女の姿なんつ〜のはト〜ゼン無く。

鉄なんかよりクルマに夢中だったオラッチは、事務所のオンチャンたちに見送られ

初めて手に入れたマイカーで、大歩危、小歩危をハイスピードでカッ飛んで土佐路を

後に一路お江戸に向いました、チャンチャン。


                  土讃本線 山田西町〜土佐長岡 1983-8
 Photo by 武蔵高萩