2005年8月第3週


夜行列車が受難の時代、現在みちのくに残る寝台特急は、とうとう”あけぼの”だけに

なっちまった。しかしオジサン鉄が知ってる”あけぼの”は板谷峠をEF71に助けられ

エッチラオッチラ越えた奥羽本線経由の青森行き寝台特急。現在の”あけぼの”は、

もともとの”あけぼの”と違う羽越本線経由で東京〜北東北を結ぶ伝統の優等列車、

今週登場の特急「鳥海」を改称した列車なんですね。「鳥海」は上野ー秋田を結ぶ

客車急行として1950年に誕生。その後、一時気動車化された時期もあったようです。

1982年には羽越本線経由の上野ー青森の485系電車特急が「鳥海」を名乗ました。

この特急は1985年になくなるという短命の特急でしたが、さらに「鳥海」は羽越本線

経由の上野ー青森の寝台特急として、1990年「あけぼの」の一往復を経路変更して

再登場しました。その「鳥海」も1997年には”あけぼの”となり、現在に至るわけです。

なにも、わざわざ途中で名前変えなくたって羽越本線縁の霊峰から採った「鳥海」の

方が似合うと思うんですけどね?オジサン鉄には改名理由がイマイチ判りませんが、

兎にも角にも東北に唯一残った寝台列車、オジサン鉄の最後の砦だ!


                  奥羽本線 鶴ヶ坂 1996-8
 Photo by 松原の親方