名古屋−博多間を結んでいた「金星」は、1968年3月に座席寝台兼用の

583系を使用して、名古屋始発唯一の寝台特急列車として登場しました。

ちょっと地味なＨＭをつけていましたが、よーく見るとなかなかシックで

落ち着いたＨＭだと思います。名古屋始発でどの程度の利用があったか

知りませんが、新幹線博多開業後も廃止を免れ、継続運転されました。

「金星」は東京始発のブルトレ発車時間に間に合わない時でも新幹線で

名古屋まで追いかけると乗車が可能、後は翌朝の九州到着までベッドで

一杯飲んでグッスリ。そんなことで、利用客も結構多かったようです。

事実、私も利用したのそのような状況でした、しかし特急券が高かった！

乗り継ぎ割引が適用されていたのか？今となっては忘れましたが・・・

新幹線の向うを張ってガンバッテ東海・山陽線を走っていた出張族の

強い味方「金星」ですが、ついに１９８２年１０月廃止となりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山陽本線　小郡　1979-11
　Photo by　武蔵高萩