2004年8月第4週


四国総局は全国に先駆けDC王国を達成しましたが、ナゼカ優等列車は急行までで

特急はありませんでした。瀬戸に黒潮っといったイメージと違い、実際は山岳路線が

多い四国総局は”つばさ”や”しなの”で活躍した、強力エンジン付き山岳路線用の

キハ181に目を付け、”本州のセコハンなんていらねぇぞ,思い切って新製配置だぁ”

っと、早速四国初の特急”しおかぜ”「南風」としてデビュー、1972年3月のことでした。

土讃本線は有数の山岳区間の為、キハ181系のパワーで到達時間短縮が達成され、

ベンチ式ですがロマンスシートの車内は当時としては豪華な車両だったのでしょうね。

写真の川奥信号場は若井〜荷稲・家地川間にあり、名前とは全く異なる山奥、鳥の

声しか聞こえない深閑とした場所ですが、「南風」通過時に聞こえてきた500馬力級の

エンジン音は頼もしかった。中村線は「土佐くろしお鉄道中村線」に転換、キハ181も

2000系に変って仕舞いましたが、川奥信号場が予土線とのジャンクションである事は

現在でも変わっていません。ループになったトンネル出口は見ていても楽しいですよ、

是非一度行ってみてはいかがでしょう。


                   中村線 川奥信号場 1983-8
 Photo by 武蔵高萩