2002年2月第3週

特急「そよかぜ」は、1968年上野⇔軽井沢ノンストップ季節リゾート特急として157系にて運行開始、

その後181系に替わり、夏季中心の土日主体運行でしたが、当時は短距離ランナーにもかかわらず

全車指定で八両編成にグリーン車も二両連結。この軽井沢婦人御用達ゴージャス特急「そよかぜ」、

当然、我々には縁の遠い列車の一つ、何しろ軽井沢までノンストップ、たとえ乗れてもビンボー鉄が

軽井沢行って何すんの?駅蕎麦啜って帰ってくるのが関の山、碓氷峠の撮影だけが唯一の楽しみ。

 しかし、1972,3年頃になると、 別の人種がこの列車を占拠するようになったのです。

その名はご存知アンノン族 !! ぽっくりのような厚底サンダルに長いスカート、お決まりの雑誌を手に

あちこちに出没し、ハイソな軽井沢を闊歩しだしたのです。最も以来軽井沢が我々貧乏人にも身近な

存在になったのは皮肉な話です。特急「そよかぜ」は、その後も189系や489系に引き継がれ運行を

続けていましたが、1997年長野新幹線の開業により、ビンボー鉄には軽井沢に一番近い場所の

横川⇔軽井沢は線路も撤去され、特急「そよかぜ」は名勝碓氷峠と伴に永遠の彼方に。


                                     信越本線  横川⇔軽井沢  1972-8
                                                      Photo by 松原 遊士