2020年8月回2目

過去何回もヘッドマーク探検団登場している信越本線の特急「あさま」ございますが、

今回の「あさま」は、189や489系の「あさま」たぁ訳が違うのでございます。由緒正しき

国鉄電車特急列車の証は、ボンネット先頭編成と元祖「こだま」の時代から決まって

いるのでございます。東京〜大阪を所要6時間半で結び、日帰り可能にしたスジから

ビジネス特急と呼ばれました。その電車特急の為に新造されたのが、元祖ボンネット

20系→151系8両編成X3本、その先頭車クハ151-3・151-4編成を使用して、1959年

東海道本線金谷〜藤枝にて、高速運転の実験が行なわれたのでございます。その時

記録した当時の狭軌速度世界記録163km/hを記念して、クハ151-3と4に世界記録

達成チャンピョンプレートが付けられたのでございます。そんな由緒正しきボンネット

先頭車クハ20→151→181が運用に入った特急「あさま」は、EF63に押され熊野平を

チャンピョンプレートとは真逆、ユックリとした速度で通過して往きました。ちなみに、

小田急3000系SE車が出した145km/hを破ってレコードホルダーとなった、151系も

1年後にはクモヤ93が175km/hを出し、アッサリと破られてしまいました。

信越本線 熊野平信号所 1972-7
  Photo by 松原の親方