鉄な人から非鉄な人なまで、パノラマカーと呼ばれて親しまれた、日本の車両史上の

名車と言えば、これはもう名鉄7000系しかございません。その7000系パノラマカーが

定期運用から外された後、最後まで残った7011Fが、長年のご愛顧を込めて数回の

特別運転を行ないました。っという事で、今回のHM探検団はパノラマカー引退興行の

第一弾として運行された「南知多おもちゃ王国 3周年記念号」なる長ったらしいHMを

付けた企画列車の回送を御覧頂きます。早いものでパノラマカーが、鉄路から消えて

今年でもう5年の歳月が過ぎました。1961年に初めて運用に入り48年間走り続けた

7000系ですが、引退から5年後の今見ても走行機器関係は別として、パノラマカーの

名に恥じない前面展望の車体は全く時代を感じさせないデザインなのでございます。

しかし、近頃の新造車を見るってぇと、パノラマカーの様に鉄な人にも、非鉄な人にも

夢を与えてくれる名車ってのは、もう金輪際現れないかと、憂うのでございます。

　　　　　　　　名鉄河和線　坂部〜阿久比　2009-3
　Photo by　団長