2013年4月回2目


特急「伊那路」、秘境の駅が点在する飯田線を走る唯一の優等列車でございますね。

戦前に伊那・三信・鳳来寺・豊川の四つの私鉄が、連なり糸魚川静岡構造線に沿って

形成した200km弱の長大電化区間、東海道本線だって東京より約180kmの静岡に

架線が架かったのは戦後なんですから、いかに4社の集合体と言えども凄いですね。

お上の都合で戦時中に国有化、飯田線となり、昔は旧国ファンのメッカ、今は乗り鉄、

駅鉄のパラダイスなのでございます。鉄道が庶民の足だった70年代には名古屋から

新宿から長野から急行列車が走っておりましたが、今は自称特急の「伊那路」が一日

2往復豊橋〜飯田を結んでいるだけ、寂しくなっちまいました。特急なのに両開きドア

デッキ無し373系「伊那路」のご先祖様は、165系などで名古屋始発の急行「伊那」じゃ

ないでしょうか。しかし、「伊那路」なんで豊橋始発なの?って疑問が沸いてきませんか

皆さん。’名古屋から新幹線、乗り継ぎ割引で「伊那路」は、早いしお得だから。’でも、

もし「伊那路」が名古屋始発なら飯田まで自由席特急券の方が、乗り継ぎ割り引きより

きっと安いと思うのですが、運賃計算は苦手なんでJR○海さんに聞いてみようかな。

         東海道本線 豊橋 2010-4
 Photo by 団長