2019年10月第3回

バルト海に臨む中世ハンザ同盟以来の港湾都市ロストックから鉄道(DB)で約20分、

人口1万ちょっとBad Doberanという小都市がございます。普通の日本人観光客なら

先ず訪れない街でございますが、鉄な方なら小耳に挟んだ事があるんじゃないかと、

モーリーバーンってナローの蒸気が、街中の狭い道路を路面走行してる所なんです。

そのモーリーバーン撮影目的でBad Doberan訪れた時に撮った、DBの駅撮り写真を

アップです。諺で所変われば品変わる、なんて事を申しますが、。Bad Doberan駅が

当にそれ、単線区間の交換駅なんだけど、長さ300m位のホーム一面だけなんです。

まぁホームの左側にゃRostck〜Bad Doberan間の区間列車用切欠ホームあるけど、

切欠ホームじゃ列車交換出来ませんね。じゃぁどうするかぁってっと、先ずホームの

番線表示に注目なのです。3番線は切欠ホーム、Wismar行きのDB642型気動車が、

交換待ちで停まっている側のホーム番線表示は、2番線となっております。それじゃ

1番線は何処てぇっと、振り返った長いホームの反対側に1番線の表示がございます。

その1番線に丁度交換相手のRostock行き列車が入線して来たけど、このままじゃ

列車交換どころか正面衝突しちゃう、ナンテ事にゃならないのでございます。実際は

長いホームの途中にポイントがあり、Rostock行き列車は、客扱い後に左の交換線へ

入り、ホームの先で再び本線に合流する、珍しい配線なのでございます。番線表示の

下にゃ方面別表示もあるんで、通常は必ず1番線後着先発、2番線先着後発扱いで

運用されております。日本で似た様な運用って、アッシは知らないけど、京急蒲田や

南海浜寺公園に昔の東武北千住やら、緩急列車追抜き用で同一方向の運用ならば

事例有りですね。昔っからの諺どおり、所変われば「配線」変わるDBでございました。

DBドイツ鉄道 Wismar Rostock Bahn Bad Doberan 2019-4

Photo by  団長

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