2013年5月第2回

日本の高度成長期の一翼を担った働くオト〜サン達の足として、北九州工業地帯を

門司から折尾まで走っていた西鉄北九州市内線も今では、鉄な人の語り草と相成り

黒崎近辺の筑豊電鉄に栄華を偲ぶのでございます。そこで、今回の駅撮り探検団、

今は西鉄バス戸畑バスセンターとなっている戸畑駅で北九州市内線の栄華を偲んで

頂きましょうか。櫛型ホームに3本の発着線とターミナルの体裁を整えはおりますが、

何処か儚げに感じるのは何故でございましょか。停車中の電車右側は66形78号車、

この78号車は箱を新調してもらえず組で、70年代初頭にお役御免となったようです。

左側の車両は200形202号車、こちらの電車は形式こそ200形ですが、戦前生まれの

66形よりルーツは古く、1911年九州電気鉄道として開業した時に新製された、1形の

足と臓物を利用して箱を戦前に新調したとの事でございます。当然200形も80年代を

待たずしてスクラップとなりました。ピンボケ写真に写っている中で唯一健在なのが、

200形の上に見える旧ニッスイ本社ビル(現ニッスイパイオニア館)なのでございます。

 西鉄北九州市内線戸畑線 戸畑 1969-3

Photo by 団長

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