2012年2月第4回

数あるJRの路線の中でも抜群の山岳風景が車窓に広がる小海線、非鉄な人達にも

人気抜群の高原路線でございます。休日になりますと野辺山・清里などに観光バスで

乗り付け、一駅二駅乗車して車窓風景を愉しむ観光客でタイソウ賑わっております。

今は旅客列車だけの小海線も、昔は地域のインフラを担って当然の如く貨物列車が

走っておりました。カマは、今も動態保存気が活躍しているC56、簡易線規格の割に

比較的距離が長い小海線にはピッタリ、軸重僅か11t弱ですから。庫は中込機関区、

庫札は「込」4両の仲間が普段は、のんびり貨物仕業の毎日でしたが、高原野菜の

出荷時期になると大忙し。今と違って低温流通インフラが整っていない40年前の事、

野菜臨貨のスジが何本も引かれ、他区の借入機、各地から貨車や通風コンテナが

かき集められ、小海線は大盛況でございました。積荷がギッシリでドアも閉められず、

板で作った柵でしのいでいる有蓋通風貨車ツム1000形が、ナントも懐かしいのです。

小海線 野辺山 1968-7

 Photo by 団長

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